2022/10/12
共晶はんだと鉛フリーはんだの違いとは?
当記事では、プリント基板の実装に使用される主なはんだである、共晶はんだと鉛フリーはんだの違いについて詳しくご紹介します。
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共晶はんだとは?
共晶はんだとは、鉛を含んだはんだのことを指します。共晶はんだは性能が非常に高いため、従来(20年程前)はあらゆる用途で使用されていました。しかし、鉛が環境に悪影響を与えるとして、「RoHS指令」により電子部品の多くで使用が制限されたため、現在では後述する鉛フリーはんだが主に用いられています。ただし、性能面において、共晶はんだは鉛フリーはんだを大きく凌駕するため、高度な信頼性が要求される場面では、現在も重宝されています。
鉛フリーはんだとは?
鉛フリーはんだとは、その名の通り、鉛が使用されていないはんだのことを指します。成分は錫が90%程度を占め、その他成分としては銀や銅、ニッケルなどの金属が使用されています。RoHS指令により、共晶はんだの使用に制限がかかったため、急速に開発が進められたのがこの鉛フリーはんだです。販売当初、鉛フリーはんだは、共晶はんだより溶融温度が高く、不良が頻発していました。しかしながら、成分の改善等が繰り返され、現在では主流のはんだとして幅広く使用されています。
共晶はんだと鉛フリーはんだの比較
上記にて、共晶はんだと鉛フリーはんだの違いをご説明しました。細かな違いを下図にてまとめておりますので、是非ご参考ください。
共晶はんだ | 鉛フリーはんだ | |
成分 | 鉛を含む(錫,鉛) | 鉛を含まない(錫,銀,銅) |
用途 | 限られた用途内でのみ使用可能 | 全用途で使用可能 |
分野 | 航空・電車(高信頼性が要求される分野) | 電子部品等、幅広い用途 |
実装品質 | 高品質 | 高品質は望めない |
コスト | 安価 | 高価 |
融点 | 約180℃ | 約220℃ |
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いかがでしょうか。今回は、共晶はんだと鉛フリーはんだの違いについてご紹介しました。挿入実装.comを運営する中国システムは、鉛フリーはんだだけではなく、共晶はんだによる挿入実装に対応します。鉛フリーはんだ用フロー槽と共晶はんだ用フロー槽は、混入が起きないように厳格に管理しています。共晶はんだの実装委託先をお探しの皆様、DIP・SMTともに対応可能ですので、お気軽にご相談ください。