2023/01/09
『アキシャル部品』と『ラジアル部品』とは?実装方法もご紹介!
当記事では、プリント基板へ各種電子部品のはんだ付けを行う基板実装の1種である”アキシャル実装”と”ラジアル実装”の違いについて詳しくご紹介します。
『アキシャル部品』とは?
アキシャル部品は部品の両端から真っ直ぐにリードが出ており、そのリードの両端をテープに固定した形で供給される電子部品を指します。特に大容量を必要とする電源基板で使用され、抵抗、コンデンサ、ダイオード縦型にテーピングされた部品です。アキシャル部品の実装方法として、リードを適当な長さにカットし曲げた後に基板上の穴に差し込んではんだ付けを行います。このリードの曲げ方によって、リードピッチを自由に設定できる点に加え、片方だけリードを加工して、部品を縦置きにすることでスペースを節約することも可能です。
挿入実装.comを運営する中国システムでは、アキシャル部品の挿入実装を行っています。アキシャル部品の専用挿入機である複合電子部品挿入機を複数台設置し、フローソルダリングラインを通して挿入実装を行います。はんだに関しては、鉛フリーはんだ・共晶はんだともに対応可能です。
アキシャル部品の挿入実装事例をご紹介
①240×140 制御基板
240×140の制御基板で、全て挿入実装にて対応しております。異形部品・コネクタに関して、複合部品挿入機を使用し、自動挿入にて実装しています。ノイズフィルター、抵抗アレイは手挿入にて対応しています。
290×160の制御基板で、挿入実装オンリーの基板となります。また、フォトカプラをはじめとして自動挿入機にて実装を行っていますが、コネクタ、ノイズフィルターに関しては手挿入にて対応しております。
『ラジアル部品』とは?
ラジアル部品は部品の一方向から複数のリードが出ており、そのリードをテープに固定した形で供給される電子部品のことを指します。表面実装化できない部品を挿入する電源基板などに使用され、抵抗、コンデンサ、ダイオード横型にテーピングされた部品です。ラジアル部品の実装方法として、リードを適当な長さに加工するだけで実装出来るため、加工の手間がない分、アキシャルより実装費を抑えることができます。
挿入実装.comを運営する中国システムでは、ラジアル部品の挿入実装も行っています。先述のように複合電子部品挿入機を複数台設置し、フローソルダリング装置以外に、ポイントDIP装置も設置しており、実装仕様に応じて最適な工程設計を行っております。
ラジアル部品の挿入実装事例をご紹介
①245×145 制御基板
245×145の制御基板です。赤いコネクタ、黒いコネクタ、IC、セラミックコンデンサ、ノイズフィルター、電解コンについては自動挿入にて対応しています。量産品であり、表面実装後、フローソルダリングラインを用いて製造しています。
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