2023/03/23
基板と部品の『除湿』と『加湿』!
当記事では、基板や部品と湿度の関係をご紹介します。
基板と部品の『除湿』
プリント基板は通常の環境下に放置すると、大気中の水分を基板内に吸湿します。
水分を含んだ基板は、リフローやはんだ槽で加熱した際、基板内部で水分が蒸発し、表面を押し上げる様に膨張し、層間剥離(ミーズリング)と呼ばる修理不能な不良となります。
また、基板パッドや部品のリードなどの金属部分は湿気によりサビが発生し、はんだのなじみ不良などが発生します。
これらを防止するには、湿度が5%以下の環境で基板、部品を保管することが理想です。
基板と部品の『加湿』
その一方で、基板実装時には加湿が大事になってきます。
湿度が30%~40%以下になると、静電気が急激に発生しやすくなります。
静電気を帯びた人が基板に触れると、電子部品に数千ボルトの電圧が流れ込み、電子部品を破壊します。(静電破壊)
挿入実装.comを運営する中国システムでは、工程内に加湿システムを設置し、湿度の下がる冬場でも安定して湿度40%以上を維持し、静電気の発生を抑えています。